2010/01/12

E.T.

何故?今まで放っておいたんだろう・・・?
衝動買いのイキオイが停まらないオレは《E.T.コレクターズ・エディション》をGET!したのだ!!!

評を付けるなんてオコガマしい・・・・
どんな基準で付けようが“最高点”である事は間違いない!
《82年製作のオリジナル劇場公開版》はっ!!!!

出た・・・・

そう、SWでも同じ事を言ってるが、あくまでも“最高点”を与えられるのは《初回劇場公開版》である。
《20周年アニバーサリー特別版》は要らないです、マジで・・・



いや、実は《20周年アニバーサリー特別版》は公開時に映画館へ行きませんでした、大まかな改定箇所はTV等で情報が流れていたし、その改定がうぴーは気に入らなかったので・・・・・

それでも一応気にはなったので数ある「E.T.」のディスクのバージョンのウチ《82年製作のオリジナル劇場公開版》と《20周年アニバーサリー特別版》がパックになった《E.T.コレクターズ・エディション》をGET!した。

Wikiによれば
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*人形(パペットや着ぐるみ)で作られたE.T.を最新技術のCGで作り直し・・・
や、
* オリジナル版ではカットされていた「バスタブでのシーン」や「ハロウィンのシーン」が、最新技術での編集により公開可能な水準に達し20年を経て初めて追加された。
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の部位に非常に惹かれはしたのだが、やっぱり

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* 主人公たちを追いかける警察官の手から拳銃とショットガンが取り除かれた。ショットガンのクロースアップも削除された。父親になって以降のスピルバーグが常に変更を望んでいたシーンである。
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が、もう、ねぇ、・・・・
うぴーがアニバーサリー版を劇場に観に行かなかった所以である。

で、観てみましたよ、ドッチも。
比べちゃうとね、画的にはそりゃ新しい方がキレイだしE.T.だって動くし(グニョグニョ)でもね、やっぱりクライマックスのチェイスのシーンでゲンナリですわ・・・・・

うぴーにとっては“銃”と言うのが結構キーポイントだったりしたのですよ、初回公開当時は・・・
モチロンあの有名な飛行シーンはもうドツボなシーンだし、中学生だったうぴーは学校の製作物のモチーフにまでしました。

で、ベタな有名シーン以外でうぴーの脳裏に刻まれていたシーンは

▼キーズ:ピーター・コヨーテの出る前半のシーン。
構図としてはETを奪取する“大人サイド”を象徴するキャラクターとして描かれます、で、ET&エリオットの視点でフレーミングされているので象徴的に腰に付けた《鍵束》がフレームインしてきます。
実はこのキーズ《イイ人》なんだが、演出として《鍵束》が「ジャラジャラ」するシーンと言うのが印象的に描かれている。

▼遂にE.T.の所在がバレて《衛生班》みたいなのがエリオットの家に来るシーン。
うぴーの印象シーンは奇をテラった“宇宙飛行士”の登場シーンではなくて、大きいチューブ(通路)を完全武装(衛生)した大人が数人横並びで道路を転がしてくるシーン。
BGM(ティンパニーだけ)と相まってとても怖かった印象が強い!

▼チャリンコチェイス前に公園まで逃げ切った子供達(救急車)に大人達が追いつくシーン。
ココで“大人達”は【銃】を持ち出す!!!!
救急車に駆け寄る《捜査官?》達に向かってお母さんが「銃はヤメて!子供なのよ!」な台詞を吐く、必死に!!!!!
実は飛翔シーン以外で一番うぴーの印象に残っているのがこのシーンである。
善悪の是非を簡単に打ち破る“絶対的暴力”の縮図である【銃】の登場、そしてその暴力に抗う母親の懇願・・・・・
当時コレ程ショックを受けたシーンは無かった!

▼2度目の飛翔シーンの直前の“ショットガンのアップ”
コレも前記と同じ“暴力”描写である。
チャリンコチェイスで高揚した(揚げて)直後に挿入される《絶望的》なカット(降ろす)である、この絶妙な流れがあるから2度目の飛翔が更に効果的になるのである。


と、このように羅列してみるとうぴーは“絶対的力”に抑圧されるシーンが印象に残っていた事になる。
モチロン1stフライトのシーンがダントツでイチバンではあるのだが、2番目に印象的なのは公園のシーンである。
で、アニバーサリー版はこの印象的なシーンうをバッサリ切り落としてしまったのだ・・・・コレはもう《E.T.》ではない・・・くらいのショックなのだ、うぴーにとっては・・・・・
スピルバーグだって必要だから入れたシーンの筈なんですよ、絶対。
CGで再構成されたE.T.も現代の技術を以ってすれば・・・みたいな見方になっちゃうと大して驚きもしませんし、追加されたシーンもそれ程必要であったのか????
改めて両バージョンを見比べると、やはり、《82年製作のオリジナル劇場公開版》の完成度の高さが浮き彫りになる!!!!!

更に怒り心頭なのは・・・・《音楽》だ。
《音楽》も演出のひとつだった筈なのに・・・特典ディスクでは御大ウィリアムスとの共同作業でも言っていたではないか!!!!!
なのに・・・・・
「切り貼り」が酷いのだ・・・・もう涙が出てくるほどに・・・・プロの仕事とは思えない・・・・・


SWの特別編も音楽の扱いが酷かった・・・・
ジョンよ、何故怒らない・・・・・・

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酷評ばかりになってしまったが、それは《20周年アニバーサリー特別版》に限っての話であるし、ソレだけ観た人との印象とは違うかもしれない・・・・
でも、《82年製作のオリジナル劇場公開版》は絶対に“お薦め”である。

「映画」とは多分に時代の影響がある「流行モノ」である。
が、時に《名作》と呼ばれるものは“時代を超えて”観客に感動を与える。
“古いからイイ”のではなく、《イイからイイ》のだ。
視覚効果の塗りかえはもう辟易である。
当時だって充分E.T.は生きていた実在の宇宙人だったのに・・・・・・
今、オリジナル版を観たって充分イケてると思うんだけどなぁ・・・・・

【御大】と名が通るようになった方に自作のリメイクはしてほしくない・・・・作り直し/撮り直しのリメイクならまだしも(ソレでもダメダメだろうが)ツギハギ修理なんて作品に対する冒涜である。

作品には製作当時のイキオイ!がある筈で少なからず作品の構成要素の筈で、製作当時の全てが詰まっている筈である。
SWなんかは当時からジョージは不満だった・・・と後で言ってるが、予算や時間や何やらと制約は当然あるだろう!だが、制約の中でメイッパイで製作したんじゃないのか?
後になって「力」が付いたから「修理しまぁ~す」じゃないだろう!!!!!


今のターゲット客層ってぇのはやっぱり視覚効果バリバリでないと満足しないのかな?
「風と共に去りぬ」とか「スティング」とか「ベンハー」とか「ポセイドンアドベンチャー」とか「タワーリングインフェルノ」とか・・・・今でも充分面白いし、劇場公開してもいいんじゃねぇ~か?

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全然E.T.の評じゃねぇじゃん・・・・

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