2010/01/12

小さき勇者たち ~ガメラ~

★★★☆☆

この作品観る前に《鉄人28号》観ちゃったし、お子チャマ向けだって聞いてたし、まるで期待しないで、ある意味挑むように鑑賞しました。

イイんでない!イイんでない!ラストのお仕着せさえ無ければ・・・・・・
ラスト5分かな?10分かな?アノ件は要らなかった。

お子チャマ向けゴジラに対抗した70~80年代のガメラも意外に好きなうぴーは平成ガメラも嫌いではない!
多分どっち付かずになっちゃうんだろうなぁとおもって鑑賞スタートするとイキナリ平成ガメラ然としたガメラとギャオスの死闘のシーンが始まる!イキナリ嬉しい裏切りだ。

が、、、、



何か違和感が・・・・・
画角が狭い???のかな?????
ガメラvsギャオスの画は遠景やUPでダイナミックなんだが、逃げ惑う漁村の民の描写が“狭い”のだ?
う~~~~ん・・・・特撮有りきの映画なんだろうか?と不安が脳裏をよぎる。

「お子チャマ向けなんだから」と思って観ていると、以外や意外!前半は人間ドラマが描かれる(大袈裟だが)副題のガメラも全然登場しない、まぁ、宣伝通り“ちっちゃいカメ”は登場するが、まだまだ《怪獣映画》ではない、、、、で、コレが意外と“飽きない”で観ていられるのだ。
“カメ”が中途半端な大きさに成長するとその造形がちゃちくなるのは御愛嬌、なんせお子チャマ向けなんだから・・・と言い聞かせる(爆

そしてイキナリ!《怪獣 ジーダス》が現れる(伏線はあるんだけどね)
で、こいつがイキナリ!“人を食う”のだ!!!お子チャマ映画なのに!いや、露骨な直視描写はないですが限りなくソレに近い描写です、っつぅかハリウッド映画の直接的描写よりもうぴーの目には「おぞましく」映った・・・いいのか?

《ジーダス》が出てくる辺りからVFXも冴えを見せる!ナカナカ見せ方が上手い!
だが、オープニング同様、群集シーン等の戦闘シーン/怪獣シーン以外の画が冴えない・・・VFXシーンとの対比でそう感じるのか?そうだとしてもシーン毎のまとまりとしては違和感が残る、只、物語を阻害する物ではないのでココは大目にみようではないか。

“ちっちゃいカメ”は次第に《ガメラ》となる。が、造形は「カワイイ」ままである。
お子チャマ向けだからいいのだろうが、子供と大人の対比のような物もテーマとして描かれているのでココは敢えて「おっかないガメラ」に寄せていってもよかったのではないだろうか?

【緋色真珠】の謎や【赤い石】の謎はほとんど説明が無いがココでは問題無い《そぉゆぅもんだ》と言う世界観がちゃんと出来上がっているからツッコむトコロではない、この辺はよく出来ている!(多少甘いけどね・・・)

この映画の題名は【小さき勇者たち】である「ガメラ」は副題だ、「小さき勇者ガメラ」ではない<b>【たち】</b>なのである。そしてクライマックスにこの表題の本当の意味が描写される。
不覚にもワクワクハラハラドキドキし、感動した!!!
この映画「怪獣映画」ではなかったかもしれない・・・

で、見事ガメラはジーダスをやっつける!


ココで終わればうぴーの評価は★がもうひとつ増えたかもしれない!
微妙な違和感もラスト付近の高揚感で帳消しだったかもしれない。
でも、ココでダメ押しの演出が入る・・・・・
いや、悪くは無い、そぉゆぅのはアリだと思う・・・し、ソコが言いたかったんだろう・・と思う・・・・・・

ここでようやく気が付いた《やっぱりお子チャマ向けなんだ》そうなのだ、ダメ押しの説明が要る・・・と思ったのだ製作者サイドは、、、
エバる訳ではないがこの辛口のうぴーが引き込まれてしまった映画なのに、どうしてもオレを引き剥がしたかったらしい・・・(笑

調べたら平成ライダーや戦隊モノの映画を撮ってるカントクらしい。
それらは総じて《詰めが甘い》と評されることが多い作品群だ、うぴーもそう思う・・・し、そう思えばこの映画も合点がいく造りでもあった。

平成ライダーや戦隊モノはどうしても“TVのスペシャル枠”の粋を抜け出せないモノばかり・・・とうぴーは思う、で、この《ガメラ》は“映画”たりえた筈なのに、細かいディティールや決め事(お約束)に手馴れたTV演出を入れてしまったが為に「お子チャマ映画」になってしまったんだと思うし、うぴーが感じた違和感はソコではないかと思う。
それでも★3つである、お薦めだ!イケメン意外にも平成ライダーに惹かれている御仁は騙されたと思って鑑賞してみて欲しい。





うぴー的考察(ネタバレあり)
手馴れたTV演出
▼画角の狭さ:TVサイズなんだろう、きっと、予算もアングルも・・・
▼オープニングのギャオスはガメラの火球で消失するのにジーダスは爆発する!!!
▼ラスト:“小さき勇者たち”が大集合!どうしても子持ちのうぴーは親が心配しないか?と・・・・

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