2010/01/12

鉄人28号

★☆☆☆☆

なんなんだコレは!?
うぴーの映画評で何度となく言っている《物語上の整合性》はまるでとれていないのだ、コノ作品。
演出にも整合性はない、キャラ毎に演出法が違うのだ!シーン毎ではない(シーン毎で違っても困るのだが演出法としてはアリなのかもしれない)キャラ毎だ。

主人公(だろ?)金田正太郎とその一家の演技はヨイと思う、この一家の物語である!との
演出であるのなら充分合格点だしその路線で行けたんではなかろうか?

実は原作もアニメもうぴーはこの世代ではないのでオリジナルに思い入れは何も無い。
この作品の製作者には“アル”のだろうか?原作はこんなんなんだろうか?



昨今のリメイクや温故知新ブームには辟易ではあるが「商業的」には致し方の無い御時勢だとは思うのでギリギリ許容範囲ではある・・・が、思い違いも甚だしい作品が多いのも事実、特に邦画界では・・・。
予算の桁も違うのだろうが「キングコング」のピーター・ジャクソンの様に思い入れのケタも違うのだろう、思い入れなんて無いのではないか?と思われる作品ばかりだ。

もう、この作品はダメダメの最上級の様相を呈している。
《嘘》のつき方が根本的に間違ってるのだ!
漫画(コミック)を実写化する時は“漫画の世界”を実写化しなくてはならない、“実世界”に漫画を取り込んではいけないのだ!
漫画の世界、いや、映画の中の世界と言っても過言ではないかもしれない、そのストーリーの世界観の中で整合性を取る為には《嘘》を上手につかなければならない、そもそもフィクションなのだから“実世界”では有り得ない事が展開される訳だ(どのジャンルでもそうだ!ノンフィクションであってもそれは演出構成されたものが作品となる)
《嘘》をつくのなら徹底的に整合性を保ってつかなければならない、が、この作品は堂々と《嘘》をつく、ツッコミ満載の《嘘》をなんの臆面も無く・・・・観ている方が恥ずかしいくらいの《嘘》を「どうだ!」と魅せるでもなく、さも当然の様に・・・・・

大好きな蒼井優ちゃんは絵に描いたような《天才少女科学博士》だ、もうモロに漫画チックな設定キャラだ、それは許す、そぉゆぅ世界観の筈だから・・・・
モー娘。の初代リーダー中澤裕子も多分にミスキャストだ!演技云々を言ってはイケナイ・・・でも好きだから許す・・・(爆
伊武雅刀や柄本明のキャラも多分に漫画的で、そぉゆぅ世界観で描くのなら許容範囲ではある(ギリギリだが・・・)

ならば!ならばである、池松壮亮(主人公:子役?)や薬師丸ひろ子、阿部寛の金田一家のシリアス演技/演出は相容れない物になってしまうし、あまりにも真っ当過ぎる中村嘉葎雄のキャラ配置もなんの味も出ない・・・

マンガやヒーロー戦隊モノにツッコミを入れる輩が居るだろうか?居ないだろ!
あぁゆぅ世界観の中で物語が進行している、と言う事を観客側がちゃんと認識しているからである。
もっと映画的?に言うとだ、80年代の日本映画に出てくるガイジンは皆“ニホンゴペラペラ”だし、《ラストサムライ》では渡辺謙は流暢な日本語を喋る(ココはツッコミを入れた評もあるが)ハリウッド映画は舞台がどこであろうと、時代が何時であろうと皆英語を喋る・・・・
誰かソコをツッコミますか????
この映画はもうシーン毎に「そりゃ無ぇ~だろ!」の連続です・・・

★1こでもあげすぎカモ・・・

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