「実話」ベースなんだそうだ!コレまたイキオイのある韓国映画である。
チョと前にTV放映していたが見逃したんで・・・
昨今の韓国映画を貶す(爆)時によく「旧い」とうぴーは言うがコレは決して貶している訳でもない・・・
うぴーの映画評は酷評ばかり・・・と言うかそれしかない風体だが、本当に頭にきた時か、イイゾ!と思った時にしか書かない。メタクソに貶しているのでなければそれはうぴー的にオモシロかった映画なのである。
この作品も「オモシロかった」作品である。
で、繰り返しになるがやっぱり脚本/演出は旧い・・・が流行りの韓国アクション?映画はある意味「王道」路線の脚本/演出なので奇を衒った演出が無い分ヘンに破錠する事も無い、それにイキオイがプラスされるからオモシロくなるのだ、先読みが出来るベタな演出・・・を補えるだけのイキオイはあると思う。
このシルミドは男しか出て来ない、物凄く男臭い映画だ、女性がこの映画を観てオモシロイ!と感じるかどうかは疑問だな・・・
前半部の長い訓練描写はダレ気味になる傾向だがクライマックスの導入部?指導兵vs訓練兵のバトルに情感を醸し出す、巧い演出だ(ベタだが・・・笑)
時間が無かったのか個々の人間を全部は描ききれてはいない、主役級のキャラクターも描いているようであまり深くは掘り下げられてはいない、実話ベースなので下手な演出を避けたのか?どうなのか?まぁ、実話だとして観ていれば許されるギリギリの演出だろうか?(後にある意味ドンデンあり)
脚色でもいいからもうちょっと人物像を掘り下げてくれればベタな演出でももっと面白くなったかもしれない、そう言えば冒頭に「脚色もあります」と唄っているではないか!だったらもっと脚色してキャラを立たせてもよかったのではないか?
2人の下士官の描写、伏線そしてクライマックス前の転換は定石ではあるが巧い!役者の配置なんてぇのはもうベッタベタだが見事にマッチしている。
先に前述の「後にある意味ドンデンあり」を言ってしまおう、ストーリーとは関係無いのでご安心を・・・?
今回DVDで鑑賞したのだが特典映像に「事件時録」みたいなのがあったので鑑賞後に見てみた。
「シルミド事件」と言うのは確かに起こった事実であるが詳細はまだまだ不明、無人島(シルミド)で訓練されていた訓練兵が(中には死刑囚も居た・・・らしい)反乱を起こし・・・バスジャックしてソウルに乗り込み・・・と言った程度しか明らかにされていないのだ、実際は、って事は・・・
この映画は「事実」です!みたいな宣伝がされているが、実際の事件、判明してる事を比べると映画はその大半が脚色である事がわかる、当然ノンフィクションでもドキュメンタリーでもないし、冒頭で「脚色アリ」と唄っているが、かなり事実に忠実なんだろうなぁ・・・と思って鑑賞するし、そう思うからこそ感じる印象もあると思う。
限りなく救われないラストも「実話だ」と言われればそれはソレで納得する(脚色抜きでね・・・)
が、オレから言わせて貰えば確かに事実を元にはしているだろうが全くのフィクション映画ではないか!だったらヘンに「実話」を表に出さなくてももっと思い切って脚色すればもっとオモシロイ映画になったかもしれないのに・・・と思ってしまう。
もしかしたらそのギリギリの線を狙った脚色なのか?そんな芸当が出来るのか?
まぁ、だからと言って「騙された」と地団太を踏むような事は無い、観る前にこの事実を知っていたらどうだったか?は定かではないが、少なくとも多少の脚色はあるものの実際の出来事、展開を巧みに取り入れている映画だと思って鑑賞していたから素直にスゲェ!と思って鑑賞できた?!
この手のストーリーはベタではあるが気骨のあるストーリーだから脚本や演出でもっと、もっと面白く出来た筈だ!
と・・・・難癖を付けてはいるがうぴーはこの作品スゴク面白かったです。ちょっと昔の邦画のヤクザ映画が好きな方だったらソコソコ楽しめると思うゾ・・・
役者の雰囲気、フィルムの質感もソレに似てる。
起承転結、展開、演出・・・王道中の王道だが、やはり押さえるところはちゃんと押さえてある!素直に「面白い」と思った、オススメである。
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