2010/09/24

インセプション

★★★☆☆

【夢】モノです。
スゴク面白いです!
ほかの評で言われているように多段階層描写で置いて行かれる事も無かったんだけどなぁ、、、その切り替え描写の演出は(正直ダサかったりもするけど)上手だったと思うんだけどな・・・・・

で、夢映画は現実と交錯するか、夢オチになるのが定番・・・っつぅかソコしか落とし所が無いだろう・・・との先入観で観てました。

ラストのオチで喧々諤々なってるみたいなんですが、夢なのか?夢でないのか?

以下ネタバレあり

うぴーは“夢派”です。
でも、あのラストが“夢”云々ではなく、もう最初っから夢だと思う!
つまり、この映画に現実世界の描写はナシ!!!!
巷のレビューでも同じような感想の人が居た。
ラストシーンを“あのコマ”で判断するのは間違いなんですね、いや、間違いと言うより 監督の作戦なんですよ。

コレ難しいんですけど・・・
夢は自分の都合のいいようになる・・・・
絶対死なない・・・とか・・・・
【死んだら夢から覚める】ってルールが根本的に都合よすぎるんですよ!
だから、映画文法上 第0層の一見 現実世界であるシーンが既に夢の何層目かなんです(1層目ですらないかもなんです)

一番ワカリ易いのは、お姉ちゃんをスカウトする時に「既に夢の中だよん・・・」的なシーンがあるでしょ!
アレって観てる側も映画のシーンの切り替わりだと思って観てるから お姉ちゃんと一緒にビックリできるんですよ!
でもね、繰り返すけど“映画のシーンの切り替わりだと思って観てる”からなんですよ・・・・
つまり、他のシーンも、他の切り替わりのシーンも全て同じ事が言えるんですよ。
そんな事言ったら 全ての映画がそうなんじゃん・・・ってなっちゃうんでループ迷宮に入り込んじゃうんですけど、この映画では、ちゃんと映画の中で説明してるんです!
ココがイチバンのこの映画の仕掛けなんですよ!!!!!

そぉ思うとね、全てがシックリ来るんですよ。
あの夢共有マシンの説明は一切無いですよね?
マシンありき!の世界観だから・・・ってぇのでもいいんですが、細けぇトコは気にしない!ってのは非常に都合がいい!

他にも今現在のリアル世界では説明のつかない事なんかは一切説明が無いんです、映画文法的に“そぉゆぅ世界なんです”ってゴリ押しなんです(ナカナカ気がつかないですけど)

でもって、逆に現実世界である筈の世界では彼らは一切被弾しないんですよ、ソレこそがこの映画の中での現実世界層でデカプリン(ディカプリオ)の奥さんが固執していた状態なんです、だから、もし、あそこが第1層であったならば、本当の現実世界に戻ったのは奥さんだけなんです!!!!!
っうぅか・・・すべてデカプリンの夢の産物って事もあり得る・・・デカプリンの夢かどうかも怪しい・・・・・
おぉおぉおぉ…そぉなってくるともう収拾付かないですけど・・・(汗;

デカプリンだから、ケン・ワタナベだから・・・、スげぇアクションだから、斬新なアイディアだから、スゴイVFXだから、・・・だから、・・・だから・・・・
見た目でウレた(んでしょ?)だけではないと思うんですよ、鑑賞後この映画は他の映画よりも大量のレビューが上がってます、言葉でうまく説明できないけど、最終的にシックリ来ないんですよ!
物凄く上手に作ってあるから、っつぅか、そぉゆぅ風に誘導的に作ってあるから 鑑賞後にヨイ方向で喧々諤々賑わってるんです。
コレが稚拙な考えや下手な演出だったらダメ出しで終わりなんです。

“観客に委ねるラストシーン・・・”
いやいや、この手のラストシーンは目新しいモンではないんですよ!
映画の中の現実と夢のシーンを比べ、論って“夢”だぁ“現実”だぁって言ってる時点でまんまと監督の策にはまってるんです!
だって全部“夢”なんだもん!!!!

と、思うんですけどね・・・・

★は辛めで3つ、限りなく4つなんですけどね・・・


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