2010/01/12

崖の上のポニョ

★★☆☆☆

観てきましたよ、ポンと・・・

巷の評はイマイチの様である・・・・・
まぁ、酷評ばかりではないが“賛否両論で激バトル”の様に盛り上がっているようにも見えない・・・・
ジブリだぁ!宮崎だぁ!と公開前までは大騒ぎだったが、公開1週間くらいで「ポニョ」は」話題から消えていった感がある、まぁ、北京五輪の影響も無いでは無いだろうが・・・・
要は、世間一般の評価はそんなもんなのだろう・・・
と、言う姿勢で観に行った。



全編手描きに拘ったと言われる《画作り》はこれまた評では意見が分かれているがうぴーはNG派だ。
「“手描き”が大変だ」とかそぉゆぅ情報はどうでもいいのだ、フルCGでキャラクターの毛並みがどうのこうの?と言った情報と同じでソレを魅せたいのなら何も映画でなくてもいいのだから・・・・・

ジブリだから、宮崎だから・・・きっと何か意味があるに違いない!

と言った観客の思い込みもある種好評価の一因であろうが、それは純粋に映画の評価ではない、うぴーは映画が始った途端に「コレって映画?TV?」と思ってしまった・・・・そしてソレは最後まで尾を曳いた。
その要因は今までと違う背景画の処理にある、この作品の背景は色鉛筆画の様なタッチで描かれている、で、キャラやポイントポイントがセル調アニメである・・・・・だから・・・?
結果的に低予算短納期の製作手法に見えてしまうのだ、何も背景の鉛筆画風がイケナイ!と言っているのではない、違う画調が混在しその境界線がハッキリし過ぎているのだ、例えばどういうことか?と言うと、

崖の上?にある宗介の家の玄関先でのシーンがある、ここでは「家」は背景なので色鉛筆画調であるのに対し、そのドアは今から開けられるために“動く”部品である、その為ドアの部分だけベタ塗りのアニメ調なのだ、こぉ言ったトコロが技術喧伝を意に介さないうぴーとしては多分に《TVっぽく》感じるのだ、只、手描きでももっと違和感の無い描き込みは可能な筈と思うのだが、バズが操る波の塊や魚状の波の描き込み処理がベタっとしている・・・とか・・・・・

でも、どうも、コレは確信犯的に感じる!
がっ、しかしっ、である、事の経緯はどうアレ出来上がった画ヅラはチープだ・・・と感じた。
製作者側の意図が伝わるか伝わらないかは難しい問題ではあるが、テーマや謎ではないストレートに“画”である、『ホーホケキョ となりの 山田 くん』でデジタルだけど水彩画風~な試みが必ずしも成功したとは言えない轍をまた踏んでしまったのか?と勘繰ってしまう・・・・・

でも、オープニングの《生命工場》のシーンのプランクトンの群生シーンは“手描き”情報を知っていたので余計に圧巻のシーンである、画面全体で動き回るプランクトン!コレが全て手描きぃ!!!!!!!
このトーンで全部行けなかったのかっ!!!!


作を重ねる毎に詰め込みすぎで、説明不足や駆け足クライマックスの感が強くなっていた宮崎作品であるが、確かに近作は一見単純・・・いや、シンプルである、が、しかし、何故にこんなに意味不明なのか?
「ま」の言う様に『頭を空っぽにして観る作品』なのだったのだろうか?そんなに構えて観たつもりはないんだが・・・・
一緒に観たポンも「よくわかなんなぁ~い」と言っていたが・・・

ポンに聞かれた
「ポニョは魚なの?」
いや、意外と難しい質問だ!!!
バズ(フジモト@所ジョージ)が父親で、アラフォー(グランマンマーレ@天海祐希)が母親であるような話が展開するがオープニングを見る限りバズの創造の産物なのかも知れず・・・・元々「人面魚」ですし、でもこの世界では取り立てて大騒ぎするものでもないらしい(意固地バァさんが騒ぎ立てはするが・・・)

一体ポニョの正体は何なのだ?????
結局ポンの納得する答えをして上げられなかった父でした。

*公式サイトで
フジモト:ポニョの父。
グランマンマーレ:ポニョの母であり、海なる母。
と説明書きがありました。


オープニングのプランクトンに驚嘆したあと色鉛筆画の背景画を見た瞬間に感じた事が全てだった。
「崖の上のポニョ」は《絵本》である!
そうなのだコレは絵本なのだ。
画調もトーンもストーリーも展開も《絵本》であれば全てに合点がいく、鑑賞後の多くの評がパッとしないのも「映画」を見に行ったのに「絵本」を見せられたからに違いない!!!!!!!!と、思う。
うぴー的考察で「映画評」とくればやはりココでダメ出しが出てしまうのだ。

ちょっと前の「あらしのよるに」はちゃんと「絵本」を「映画」に変換していたが「ポニョ」は「絵本」のまんまなのである、コレが、コレこそが製作者の意図するところかもしれない、が、イマイチ評が多いと言う事は結果的に製作者のエゴでしかなかったと言う事である・・・・・・・

主題歌?とキャラ造形が先行して子供にも浸透しているが、「第2のトトロ」にはなれずに終わるだろう・・・・・

えっ?★?
う~~~~~ん・・・・・・★★☆☆☆かな・・・・

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