★★☆☆☆
'79の同名作のリメイクである。
「ストーリーも判ってるし、古いし、古典的である」と言った評もあるが、実話を基にしてあるので《古典的》と言われてもしょうがないとは思う・・・・
オリジナルの方は有名だしTV放映も何度かされているので観た事がある人も居ると思う。
初見の妙や、リメイクのハンデもあるだろうが、やっぱりオリジナルの方が“怖い”と思う。
ストーリー展開や演出で多少の掻き回しをしているのでオリジナルを知っていても「キャー」な感じは演出できていると思う・・・
が、ココで何が出てくる?ココでどう展開する?とコチラの気構えが出来てしまっているから恐怖演出のインパクトが薄いのだ。
昨今の不条理ホラーによくある【クレ騙し(来るぞ、来るぞ!と煽っておいて肩透かしを喰わせ、客がホッとしたところで「バンっ」と脅かす:ファイナルディスティネーション・シリーズのような)】は無く、定石通りの展開になる、ソコが“古典的”と言う事だろうか?
VFXのお陰で画的にはリアルっぽい“恐怖”が描かれるが、多用はしておらず、スプラッタ的な刺激を求めて本作を観ると物足りなさが残るだろう。
“本当にあった怖い話”と言う前提と“憑依されて?変貌していく狂気”を求めても、ソッチも深部まで掘り下げているのではないので物足りない・・・・
実話が基盤なので大筋をイヂる訳にも行かず、本人の心理事態は判ってない(のだと思う)ので脚本的には大筋を逸れた所に《新解釈:怨念の大元》で味付けするしかなかったんだろう・・・
まぁ、兎に角、オリジナルを知らないのであればまぁまぁの出来だが、オリジナルを知らない世代には刺激の少ない作品だろう・・・
根本的に【何故?今?この作品?】と言う企画の段階でギリギリアウトな作品である・・・・
特典映像のメイキングで「屋根に上る少女」のシーン、ワイヤーやら何やらで安全第一ではあるけれども合成ではなくて実際に上って撮影してるんだ、とわかった時に「スゲェ」と思った。
なので、★1個半に半分オマケで2つ。
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